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タイムドメインスピーカーとは

先日ラビリンスバスレフスピーカーを製作したばかりですが、その前からタイムドメインスピーカーなるスピーカーが気になっています。

詳しい理論は良く分かりませんが、「音楽再生は時間変化を忠実に再現すべき」というタイムドメイン理論に基づいているようです。

これによって「元の入力信号」をそのまま「何も足さない、何も引かない」に再生することができ、音楽を生音に近い音で楽しむことが出来るようです。

以下はタイムドメインスピーカーYoshii9の概念図なのですが(タイムドメイン社のHPから画像を拝借)、

筒の上にユニットを設置するのですが、固定せずゲルといわれる緩衝材を間に挟めて乗せてあるだけの構造のようです。これでは安定しないので、グランドアンカーなる錘をユニット下部に固定して安定を図っているようです。

こんなスピーカー自作できるのか半信半疑でしたが、タイムドメイン理論を提唱している由井さん(=タイムドメイン社社長)が2017年2月22日にfacebookにポストした製作に係る参考になるコメントがありましたので転載します。
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半日で出来る。タイムドメインナチュラサウンド
Yoshii9の専用スピーカーユニットをお分けし始めたが好評だ。
従来オーディオ式で使っても良いそうだが、タイムドメイン式に使えば抜群だ。
研究次第で次元の違う音も望めるが(今の音源では過剰レベルだ)、入門レベルを紹介する。半日の工作で。
1)コーナン東急ハンズ。径9−10cmの塩ビパイプかアクリルパイプを手に入れる。長さは定尺の1mで良い。
2)パイプの上にユニットを乗せる。これだけでも良い音だ。
3)ユニットとパイプの間に振動を隔離するため振動(縦振動=圧力波)を伝えないセパレーターを挿む。
セパレーターはティッシュでも,タオル,モルトプレーン,フェルト,ゲルでも追々良いのを見つけてグレードアップすれば良い。
使いやすいようにテフロンリングを添付して在る。
4)8mmのずん切りをユニットのビス穴にねじ込む。フレームの動きを抑えるためで動かない仮想大地になる。後の研究のためパイプ一杯の長い方が良い。
5)錘を追加する。ずん切りの途中へ錘を追加する。鉛の錘が在ったのでズンギリに通し,上下をビスでしっかり留める。
重い方が動かないので,重い方が高音質だがあまり重いとユニットのフレームが歪む。
Yoshii9は1.4kgのステンレスのシャフトを作ってユニットのビス穴にねじ込んで在る。
ユニットの振動系の質量は1.4grなので,質量比は1000倍(60db)だ。
加速度を止めるには,質量比しか無い。
6)足は床との距離を置くのと(音波が流れる)床の振動と隔離するためだ。
高さと材料はいろいろ研究の余地がある。Yoshii9試作時は木片で実験を始めた。
7)引き出しケーブルは有り合わせのもので始めれば良いが,細くて柔らかいものが良い。オヤイデでライカル線タイムドメインスピーカー使ってるものと言えば分るそうだ。ユニットへの取り付けは添付の圧着端子を使えば良い。
8)パイプの内側,シャフトの外側には吸音材のようなものを張れば良い。
吸音材音を吸うものは無い。これはパイプを流れる音波を減衰させる為だ。海岸のテトラポッドと同じ役だ。防波堤では波を閉じこめるだけだが,テトラポッドは波を弱める。
軽い綿のようなものは空気と一緒に動くので役には立たない。質量が少し有って表面が荒れているようなのが良い。
空気の通り道は振動板サイズの径が音響インピーダンスが近いので良い。
8)アンプは小出力の音の良いのが良い。自作用に半導体なら数百円から真空管式でも数千円から有る(玉石混淆,自分で探す)。Yoshii9用のアンプもお分けしている,これなら安心。
9)幸運を祈る
追)高校生や中学生がタイムドメイン方式で素晴らしい音のシステムを造ってるよ。
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これならば自作できるかもと思い、少し材料を調べてみました。

・筒は塩ビパイプの厚肉タイプで外径89mm、内径77mmのものを使えば良さそう。
・ユニットは8cmのもので上記塩ビパイプのサイズに合うものが良さそう。
 サイズだけならばAIYIMA 8cmフルレンジユニット A1D1688がピタッリかも。 ・寸切りボルトとジョイント(ロングナット?)でグランドアンカーを作成している方が多い。

吸音材は塩ビ管内側とグランドアンカー両方に必要なのか、塩ビ管内側だけでも良いのか等疑問は多々ありますが、実験的に製作できれば楽しそうだな~と妄想しています。