3月まではタマネギ、ニンニクとも非常にうまく育っていて、丸々と太った玉を収穫できるのではと期待していたのですが、4月に入って気温が上がり雨が降り続いた途端にタマネギはベト病に、ニンニクはサビ病に罹患してしまいました。排水性・過湿に問題があったのかもしれませんが、多分施肥量に問題があったのだと推測しています。
今回両方ともタマネギ黒マルチをして、元肥、追肥2回とも200g/㎡の鶏糞を施肥したのですが、これが多かったということだと思い、適切な施肥量を調べてみました。
農水省や県の施肥基準は10a当たりの施肥量が記載されていますが、1a=100㎡なので10aは1,000㎡ということになります。
窒素を基準に計算しますが、必要な窒素が基肥で4kg/10aということは、4,000g/1,000㎡なので4g/㎡ということになります。
鶏糞に含まれる窒素分は約3%なので、必要な窒素4g/㎡を3%で割り戻して計算すると133g/㎡の鶏糞が基肥に必要であることが分かります。
結果、200g/㎡の鶏糞では窒素過多であることが分かります。
以上は植付面積からの適正施肥量の計算ですが、もう1つ植付本数から計算してみます。
タマネギ黒マルチの場合、1㎡辺りの植付本数は25本です(株間15cm)。
25本/18,500本✕4Kg=5.4g
となりますので、1㎡辺り5.4gの窒素が必要だと分かります。
必要な窒素5.4g/㎡を3%で割り戻して計算すると180g/㎡の鶏糞が基肥に必要であることが分かります。
結果、植付本数からも200g/㎡の鶏糞では窒素過多であることが分かりますが、もう1つタマネギマルチの場合、1㎡辺りの植付本数が多いことが分かります(18.5本に対して25本)。過湿も原因の1つかもしれません。
同様にジャガイモで基肥を計算してみます。
・植付面積:鶏糞300g/㎡
・植付本数:鶏糞218g/㎡ ※植付本数4本/㎡で計算
こちらの表は5.5本/㎡で植付本数を想定しているので、私の植付は植付間隔が広いようです。なお、ジャガイモの基肥に1株辺り40gの鶏糞を施肥しましたので、少し窒素分が足りないくらいだったようです。
これまで精緻に施肥量を確認していませんでしたが、今後は適切な施肥量を心掛けたいと思います。