昨年購入した薪バンですが、リフトアップスプリングでリフトアップした結果、キャンバー角がポジティブだったため、スズキ純正キャンバーボルトでネガティブに調整しました。
リフトアップ後、ハンドルの戻りが悪くなったため、トー角の調整に着手し、これまで左右1/4回転(1回目)、左右1/8回転(2回目)と、タイロッドを回してイン側に調整を施しましたが、ハンドルの戻りは完全に回復しませんでした。
当時、タイロッドの回転数とトー調整の関係をネットで調べていたのですが、自分の頭で考えてみました。
薪バンのタイロッド(正式にはラックエンド)のピッチが1.25mmだとすると、タイロッドを1回転回すと1.25mmタイロッドが伸び縮みします。
分かりにくいのはタイヤ全体の変化量はタイロッドの伸び縮みの倍になる点です。
つまり、タイロッドを1回転回すと1.25mmタイロッドが伸び縮みしますが、タイヤ全体では倍の2.50mm調整したことになります。
今回MTタイヤを外して、溝がまっすぐ切られているロードタイヤを履いたこともあり、タイヤの溝間の距離をタイヤ前後で測定し、トーアウト1.50mmであることが分かりました(前回までの調整は何だったのか…涙)。
トーイン1.00mmがターゲットであるため、2.50mm調整する必要がありますが、これは前述した通り、タイロッドを1回転回して1.25mmタイロッドを縮めれば良いことになります(薪バンはタイロッドが前方に付いています)。
なお、センターはずらしたくないため、左右のタイロッドを1/2回転ずつ縮めてトータルで1回転となるよう施工します。
施工後、同じ方法で測定し、トーイン1.00mmになっていることを確認しましたが、ハンドルの戻りについて回復が見られたものの、完全には戻りませんでした。
今回何度も測定して分かったのですが、測定は試走後に行う必要があるという点です。フロントをジャッキアップして施工したため、足回りに負荷が掛かっておらず、試走して足回りに負荷を掛けてから測定しないと施工前と値を比較できません。
(キャンバー角が変化するのだと推測)
これまで、1/4回転(1回目)、1/8回転(2回目)、1/2回転(3回目)と、片側でトータル7/8回転タイロッドを縮めてきましたが、タイヤ全体で7/8回転×2×2となり、ミリに換算すると、1.25mm×2×2×7/8=4.375mmとなります。
測定方法が簡易のため1mm程度は誤差の範囲だと思いますが(タイロッドの回転数も目分量ですし)、一番最初の測定でトーアウト5mmだったのは大きく外れていなかったようです。
トーイン2mmに調整したらハンドルの戻りがどうなるのか試してみたいのですが、現在の状態でもう少し乗ってみたいと思います。