2月末に納車された薪バンですが、以下の写真の通り、林道等での伐採作業に参加するため、リフトアップスプリングとインチアップにより64mmリフトアップしてます。
リフトアップの弊害からフロントキャンバーがポジティブになっており、乗り心地とステアリングのフィーリングがイマイチです。
また、リフトアップによりフロントキャスターが立つため、直進性が損なわれハンドルの戻りが悪くなっています(というかほとんど戻りません)。
という訳で、フロントキャンバーをネガティブ側に倒すべく、キャンバーボルトでキャンバー角を付けます。
上の写真はハブナックルの上側のナックルボルトを抜いた状態です。
小さいソケットレンチしかなく、ボルトを外すのに苦労しました。
次回はエクステンション代わりになる鉄パイプを用意します。
左が今回交換する純正キャンバーボルト、右が取り外したナックルボルトになります。
見てわかる通り、純正キャンバーボルトの方が固定軸の径が小さいため、その隙間を利用してキャンバー角を調整することができます。
今回はネガティブ側に調整しますので、アームやブレーキディスクを名一杯押し込んだところでキャンバーボルトを締め付けます。
以下は施工前と施工後のキャンバー角の変化です。簡易的ですが、スマホアプリを利用してホイールのリムを測りました。
【施工前】左前1.35 右前1.65
【施工後】左前0.90 右前1.15
作業した駐車場の傾きを考慮していないので、変化を見るための参考値となりますが、左で0.45、右で0.50ネガティブ側に角度を付けることができました。
(0.6程度とネット情報にあったのですが・・・)
スマホアプリには作業場所の水平補正の機能があり、どこまで信憑性があるか分かりませんが、測定結果は以下の通りとなりました。
【施工後】左前-0.50 右前-0.40
左後-1.30 右後-1.60
これが本当だとしたら施工前のキャンバー角はほぼゼロだったことになりますが、少しネガティブが希望だったので良しとします。
ここで作業終了かと思ったのですが、キャンバーボルトに交換すると5mm程度トーアウトになるというネット情報を思い出し、フロントタイヤの前と後ろの幅を簡易的に測ってみました。
なんと結果5mmのトーアウトということで、トーイン1mmを目指し、今度はトーイン調整を行います。
トー角はタイロッドを回して調整するので、再度ジャッキアップして、タイロッドとタイロッドエンドを固定するロックナットを緩めて、左右のタイロッドをトーイン側に1/4程度回します(ネジを締めこむ方向)。1/4程度としたのはネット情報に記述があったのと、少しずつ回して試行錯誤する必要があると思ったからです。タイロッドエンドが動かないようモンキーレンチで押さえて、ロックナットやタイロッドを2つめのモンキーレンチで回すのはちょっと大変です。
無事作業を終えて再度フロントタイヤの前と後ろの幅を簡易的に測ってみたところ、トーイン2mmとなりました。目標値をちょっとオーバーしましたが、トーインの方が直進安定性が出るので、ハンドルの戻りが改善することを期待し、しばらくこのまま乗ってみたいと思います。
作業後、少し試乗してみましたが、ハンドルが軽くなり、コーナーの安定性が増したことが実感できました。DIYということもあり、定期的にキャンバー角やトー角に変化がないかチェックしたいと思います。